【結婚】祝 増田明美さん【おめでとう】

1984年のロサンゼルス五輪の女子マラソン代表ランナーで、今はTV解説者やスポーツライターとして活躍している増田明美さん(41)が、2月8日付で結婚・入籍したというニュースが新聞に書かれていたのを見つけた。お相手はファイナンシャル・プランナーの井脇祐人さん(40)。元証券マンで、仕事上付き合いのあったミュージシャンのサンプラザ中野(44)の紹介で4ヶ月前に知り合い、昨年のクリスマスイブにプロポーズしたとのこと。

実は、僕はかなり昔からこの人のファンなのである。

僕が初めて増田明美さんのことを知ったのは、まだ小学生だった1983年の大阪女子マラソンのこと。レース途中で倒れちゃった選手がいる、と聞いて、ちょっと心配したことがあるのだが、そのときの倒れた選手というのがこの増田明美選手だったのだ。

翌年の大阪女子マラソンの時に、そのことに触れ「去年倒れてお世話になった方々に恩返しのつもりで走りたい」とコメントしていたのが印象的である。結局、このときは、最後にカトリン・ドーレ選手に抜かれて2位になったものの、抜かれるまでは2位以下を大きく引き離して「一人旅」状態で快走し、ロス五輪の出場切符を手にしたのだった。

しかし、本番のロス五輪では、振るわなかった。僕はこの時小学5年生だったにもかかわらず、夏休みだったので夜更かししてライブで中継を見ていたのだが、16キロあたりでリタイアしてしまったという。どうやらレースの数日前に報道かどこかの関係者が夜中に彼女の寝ている部屋に電話をかけたらしく、それがもとで睡眠のリズムが崩れ、体調が悪くなったことが原因らしいと、あとで新聞を読んで知った。当時は「オリンピック=国威発揚の場」と本気で信じていた僕だったので、これを知り、その電話をかけた奴は死刑だ!と息巻いたものである。

全国民の期待を一身に背負いながらそれに応えられなかった彼女は、その年のうちに引退宣言をし、競技の世界からもTVからも姿を消してしまった。僕の記憶からも、いつの間にか消えてしまっていた。

お茶の間に再び姿を現したのは、少なくとも僕の記憶では、それから9年後の1993年のことだった。僕は大学生になっていた。ドイツ・シュツットガルト世界陸上選手権の女子マラソンに、解説者として招ばれていたのだった。そのときの、鈴を転がすような美しい声と、軽妙なトークに、すっかり魅せられてしまったのだ。

その頃を境に、彼女はTVのいろいろな番組に露出するようになった。ドラマ、クイズ番組、トーク番組、バラエティ番組など、いろいろなところで目にするようになって、ある日、意を決してファンレターを書くことにした。TV局に所属事務所を聞き、図書館に行ってその事務所の住所を調べ、そして手紙を書いて投函した。まさか返事などもらえるとは期待していなかった。

ところが、一週間ほどすると、キレイなピンクの封筒が郵便受けに入っていた。差出人には「増田明美」と名前が。どきどきして封を切ると、一筆箋7枚ほどに大きな字でびっしりと返事が書かれていた。一面識もない者にここまで丁寧に書いてくれるとは、とても律儀な方だと、あらためて尊敬の念を深めたものである。

その封筒には、なんと自宅の住所まで書かれていた。今は住んでいないからもうここで晒しちゃっても問題ないだろうが、東京の杉並区松庵というところが住所だった。当時、兵庫県の西宮の実家に住んでいた僕は聞いたこともない地名。調べてみるとどうやら中央線の西荻窪という駅の近くらしい。

学会で東京に出張した折、ついでに思い切って松庵の家の前まで行ってみることにした。今考えるとほとんどストーカー状態だが、この人の生活する周辺の環境などといったことを肌で感じてみたいと思ったのである。

封筒に書かれていた地番を頼りに、西荻窪駅前を歩いてみる。雑然とした商店街の中に飲み屋やら怪しいピンサロやら幸*の科学の事務所やらがあって、なかなか面白そうなところだった。そしてついに自宅のマンションを見つけた。1階には輪島功一だかのジムがある。ひょっとしたらここはスポーツ関係の人間の多く住むところなのかもしれない、と思った。

しばらくすると彼女は西荻窪に自分の事務所「オフィス増田」を開き、TVにもどんどん露出するようになった。事務所はそのあと現在の代官山に移り、また自身もどんどんキャリアアップしていって、TVでのマラソン解説での実績を積み重ね、日本陸連の理事や笹川スポーツ財団の評議員となって女子マラソン界にさまざまな提言や発言もし、昨年のアテネ五輪の女子マラソン代表選手選考にもかかわるほどになった。本も何冊か書き、ラジオのレギュラー番組も持ち、新聞や雑誌にもコラムを連載し、知的障害者の支援団体にも参画し、カリフォルニア・レーズン大使を務めるなど、すっかりマルチな方面で活躍している。

競技生活では一度は失敗した人生。そこから立ち直って、今ではすっかり成功したのである。人生、絶対にあきらめてはいけない。Never Say Never。それを教えさせてくれるテストケースである。

そして、今回の結婚報告。こういう陸上競技関係の人は、結婚相手の候補となると自分のコーチだとか、とかく陸上関係者に限られてしまいがちなのだが、この人のお相手は全く畑の違う人である。ファイナンシャル・プランナーというのがどういう仕事をする人なのかはよく知らないが、こういうところからも、この人の交流の広さを物語っているようである。今でも、僕が年賀状など出すと必ず返事をくれる。地位が上がっても、そういう律儀さ、地道に人脈を広げる努力が、今回実を結んだのではないだろうか。

杉田かおるの例を引くまでもなく、最近、40歳ぐらいまで独身を通してからランクの高い相手と結婚を決めるという例が多いようだ。適齢期にさっさと落ち着くのも良いが、焦らずじっくりと相手を吟味するということが大事だということだろう。そして、僕ら男性としては、このような女性に釣り合うことができるよう、日々精進することである。

日本陸連の理事のほか、大阪芸術大学の教授や文部科学省中央教育審議会委員も務め、今ではすっかり「有識者」といってもいい地位にまで上り詰めた増田さん。次なる目標は参議院あたりへの出馬だろうか。生涯の伴侶も得て、これからもますますサクセス・ストーリーを歩いていってほしい。僕は心から応援している。

【関連サイト】

オフィス増田
地域福祉研究会 ゆきわりそう
日本陸上競技連盟
笹川スポーツ財団
大阪芸術大学
カリフォルニア・レーズン協会

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Yukiさん、トラックバックしていただきありがとうございました。今夜、気がつきました。
Yukiさんの「【結婚】祝 増田明美さん【おめでとう】」を読ませていただきました。
増田明美さんの熱烈なFANなのですね?分かります、分かります。ホント、彼女はステキな女性ですもの。
私が男性なら、やはりお嫁さんにしたいタイプですね。
ウイットに飛んだ会話が出来、ユーモアもあり爽やかだし...頭もいい!会話が楽しくないと長く夫婦はやっていけません。特に、今時のちゃらちゃらした「出来ちゃった結婚」する若者に言いたい!「奥さんになる人が自分の子供を産んで育ててもらうのに相応しい女性かどうか...よ~く考えてみよう~」です。増田さん、本当におめでとうございます。
Yukiさんが独身なら明美さんのような女性と結婚してくださいね。幸せになること間違いなし!です。
ではまた。グッドラック!

コメントありがとうございます。
確かに増田さんはとても頭がいい人だと思いますね。だからこそいろんな重要な役職を歴任できるのでしょうし。

> Yukiさんが独身なら明美さんのような女性と結婚してくださいね。幸せになること間違いなし!です。

私としては、そういう人に釣り合う男になれるよう日々精進するのみです・・・とりあえず井脇祐人さんを目指すかナ。

to Yukiさん
トラックバックありがとうございます。私の書いた記事(?)は「ランナーつながり」というしょうもない着眼点でした。
上の記事、読ませていただきました。
増田明美さんのスポーツ解説は抜群に優れていると私も思っています。Yukiさんほどの熱烈なファンではありませんが、スポーツ中継をより面白くしてくれる解説者として、今後の活躍を楽しみにしています。
私がテレビを見てると、たまに「黙っとけ!」と思わせる解説者もありますが、増田さんはとにかく耳を傾けたくなるほどですもんね。

Yukiさんへ

こんにちは、Viajeです。
お知らせです。
たぶん再放送だと思いますが、増田明美さんの登場です。

03月11日(金) - 午前 08:15 午前 09:00 - BS2 世界・わが心の旅
「アメリカ 挫折と再生の西海岸」 (スポーツジャーナリスト)増田 明美

ビデオ予約してご覧になってくださいね。
ひょっとして、この番組はもうとっくに
ご覧になっておられるかも....
失礼いたしました。でもお知らせまで...

Viajeさま
わざわざ情報どうもありがとうございます。
それは知りませんでした。
さっそくビデオ予約セットしておきました。

Viajeさま
見ました!
感想などは後ほど別エントリにて。

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このページにはMasayuki (Yuki) Kawagishiによって2005年2月 8日 23:00に投稿されたブログ記事があります。

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