December 2004 アーカイブ

年が明けたばかりの頃は呼び慣れなかった2004年(平成16年)という年も、いよいよ最後の日となった。昨日、実家に帰ってきた僕は、こうして今年の来し方を振り返っている。

ここ数年は毎年、僕にとって新しい物事との出会いがある。特に30歳になる前後あたりからは、なおさら密度の濃い体験が多い。昨年は飛行機とミュージカルに出会った年だったし、その前の年は初めての海外(米国)との出会いがあった年だった。

今年は、まず何といっても、ブログとの出会いであろう。今年の1月に若い女性2人が芥川賞を取ったのを機に、文芸関係、特にものを書くことへの関心が高まってきたのと相前後して、ブログブームに火がついたことから、今年の2月から自分のウェブサイト上にブログを開設した。開設当初ほどのモチベーションは今は薄れてきたとはいえ、なんとか息長くここまで続けてこられたのは何よりである。

一方で、文芸関係の世界は、単なる憧れや興味だけで首を突っ込めるものではなく、相当個性が強くないとつとまらないのも事実である。それは、ある見方をすれば「電波」と言えるかもしれないものであり、周辺から色々と批判されたり、悪く言われたりすることもある。今年、実際にその世界の人とも出会ったのだが、いろいろな方面との確執や軋轢、周辺の香ばしい世界を目にするにつけ、この世界はそうそう甘いものではないことに気づかされた。駆け出しの小説家でさえこうなのだから、さきの芥川賞2人など、さだめしそれに倍する中傷を受けているに違いない。

アジアとの出会いも今年の大きな出来事だ。6月にシンガポール、11月に香港を訪れた。このアジアの2大都市を訪れ、外国はアメリカだけではないことに気づかされると同時に、中国を中心とした壮大なアジア文化圏の魅力を味わうことができた。

また、そこでGSMの携帯電話にも触れることができた。日本での今までの携帯電話の使い方と違う使い方が、そこにはあった。好きな電話機を自由に買ってきて、そこにキャリアのUSIMカードを挿して使うというやり方、SMSを使ったショートメッセージによるコミュニケーション、そして他キャリアローミングについて、その合理性を肌で感じることができた。その影響を受け、年末には折しも発売されたVodafoneのWCDMA/GSM端末を入手した。

総合的にみて、今年は災害も多く、あまり良い年とは言えなかった。個人的にも、金運はもうひとつだったし、女性関係で人生を大きく変えるイベントには出会うことができなかった。来年こそは平和で幸せな年になるよう祈りたい。

「蹴りたい背中」「蛇にピアス」に始まり「電車男」で終わった2004年の文芸界、という印象であるが、この年末をしめくくる「電車男」は、ただの純愛ストーリーというだけではなく、それがインターネット(2ちゃんねる)を通じて行われ、2ちゃんねるでのやりとりがそのまま本になったという点で異色であり、香港でも新聞の記事になるほどだ。

(この先ネタバレあり注意)

「電車男」は、2ちゃんねるの「独身男性」というカテゴリーに属する掲示板(独身男性板)上に、ある男性が自らの体験した出来事を投稿したことが発端となった。ある日、酔っ払いのオヤジに絡まれていた女性たちをたまたま助けた「電車男」は、被害に遭っていた女性たちのうちの、ある若い女性と知り合いになる。酔っ払いを引き渡した警察で当事者全員の連絡先を訊かれた際に「電車男」の住所を知ったその女性から、お礼のしるしに宅配便でエルメスのティーカップセットを贈られる。その「エルメス」女性の律儀さと大人の魅力にすっかり参ってしまった「電車男」は、なんとかしてその女性にお礼の電話をして、できればその女性を食事に誘おうとするが、いかんせん自称「ルックス秋葉系、年齢=彼女いない歴、童t(ry」の彼のこと、これまで女性とマトモに会話すらしたことがなく、心臓バックンバックンになって電話のダイヤルを回すことすらできない。

そこで、彼は2ちゃんねるの独身男性板に助けを求めた。「とにかく今日電話しろ」「今日かけないとずるずると先延ばしになって一生接点がなくなる」等と掲示板の住人たちに励まされ、勇気をふりしぼって、「エルメス」嬢に電話する。結果は好印象。何度か電話を重ねるうちに、彼女と食事の約束を取り付けることに成功した。

しかし、これまで女性を食事に誘ったことのない電車男は、果たして彼女をどこに誘っていいかすらわからない。彼は再び独身男性板の仲間たちに助けを求める。

「めしどこか たのむ」

掲示板の住人たちは、初デートにふさわしいレストラン、テーブルマナー、話題、そして髪型、服装のコーディネートに至るまで、その場に混じっていた女性住人たちも加わって「指南」する。その努力の甲斐あってか、電車男はエルメスを食事に誘い、好印象を得ることに成功する。

そのあとは順調に関係が進展していき、電車男は最初の頃のオドオドした態度はどこへやら、毎日のように"戦果"を独身男性板に書き込んでくるようになった。彼の成功ぶりが半分ねたましくもある独身の住人たちは、まるで敵機の襲来のように"攻撃"しにやってくる電車男に翻弄されつつも、それでも彼のことを応援し続ける。

そして初めての出会いから約2ヶ月後、いよいよ彼にとって人生の岐路を分ける決死の場面がやってきた。彼女に自分の気持ちを告白する時である。告白の日を前にして足をすくめる電車男を叱咤する住人たち。そしてついに、意を決して彼はエルメスのもとへ向かう......。

この本は、2ちゃんねる特有の用語や符牒がそのまま使われているので、2ちゃんねるになじみがないと読みづらいかもしれないが、怒涛のように進んでいく展開に思わず引き込まれていく。そして、いよいよ感動のクライマックスを迎える。

見事本懐を遂げ、一躍「ネ申」となったこの電車男。だが、彼のサクセスストーリーを一番喜んでいるのは、掲示板の住人たちだったに違いない。女性と手も握ったことすらない、さえない秋葉系エロ同人ヲタだった電車男を、みんなの力でネ申に引き上げることができた喜びもさることながら、彼とそう立場の変わらない独身男性板住人たちにも、あきらめずにぶつかっていけば道が開けることもあるという意味で、大きく希望を与える結果であるからだ。

電車男は、応援してくれた他の独身男性にお礼とともに次のようなメッセージを残している。

アドバイスか...なんだろう?
色んな勇気を持つことかな
あと誰かに相談するとか

ヲタであっても、いつどこにチャンスが転がっているかわからない。絶対にあきらめないことの大切さを、この本は教えてくれる。某劇団の言葉を借りるならば、「Never Say Never」だ。

2ちゃんねるは、匿名掲示板としての性質上、特に負の側面が大きく取りざたされがちで、とかく悪者扱いされやすい。しかし、名もなき一般大衆の力で、物事を大きく動かすこともできるのだということを、この一件は感じさせてくれる。

まさに、Power to the Peopleなのである。

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東京は平年より4日早い初雪だそうな。それもかなり大雪となっていて、家の周りはすっかり銀世界。

僕は明日実家に帰省するので、今日は一日荷造りなのであった。

大雪が降る近所

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普段は競馬や賭け事など一切やらないのだが、この年末の有馬記念だけは、来年の運勢を占う意味で、買うことにしている。もし当たったら、来年はきっと良い年になるに違いないと勝手に信じるのである。

スポーツ新聞を買い、出る馬の名前をじっくりと眺める。6枠11番に「ヒシミラクル」という名前の馬がいる。「ヒシ→三菱→三菱ふそう事件……」まさしく今年を象徴するキーワードのような気がした。

ということで、この6枠11番をメインに適当に流して買ってみることにした。

それ以外には、武豊が乗る5枠8番のダイタクバートラム。あとは7枠13番のツルマルボーイ。このあたりを適当に組み合わせながら10000円分買ってみる。

馬券

さて僕の予想は果たして吉と出るだろうか……。

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「亀ゼリー」というデザートがあるそうだ。朝、「おはスタ」というテレビ番組を見ていると、そこに出てくる子供たちにこの亀ゼリーを食べさせる企画があった。ヌマガメ科のミスジハコガメ(金銭亀)の腹の甲の部分を干し、それをすりつぶして薬草と混ぜて煮込み、ゼリーにするのだという。コラーゲンたっぷりで美容にも良く、体内の毒素を排出してくれる健康食品としても知られており、香港などでは子供たちを中心に日常的に食べられているのだそうだ。ただ、ちょっと癖のある味がするようで、「おはスタ」の子供たちは変な顔をして食べていたのを見て、どんな怪しい味なのだろうと思い少し興味を引かれたので、先日香港に旅行した際に地元のコンビニやスーパーを探し回って買ってきた。

亀ゼリーのことを現地では「龜苓膏(Guilinggao)」と言うらしい。買ってきたのは黄大仙駅前のスーパー。近くでは肉などがむき出しで売っていてこの世のものとは思えない強烈な臭気を放つ中、端のほうに陳列されていたのを見つけてきた。現地価格で3HKD(45円)。

「立即可食」と書かれており、そのまま缶を開けて食べることができる。プラスチック製のキャップにはスプーンがついている。

しかし、プラスチックキャップを取り外すので一苦労。思い切り力任せに引き剥がさなければならない。こういうところは日本の開けやすい蓋に慣れた身にはこたえる。ようやく開けると、中からぷるんとした黒いゼリーが顔を出した。

匂いをかいでみると、黒蜜の香りがかすかにする。スプーンを入れると、普通のゼリーよりもかなり弾力がある。口に運んでみると、やはり黒蜜がメインの甘い味だった。中華料理で出てくる仙草ゼリーによく似ているようだが、仙草ゼリーのような薬草の香りや苦味はあまりなく、ホントに子供のおやつ用の単純な甘さである。心配していた後味も全然悪くなく、これなら十分いける。あっという間に一缶食べ切ってしまった。ごちそうさま......。

ちなみに国内では、横浜の中華街に行くと缶入りの亀ゼリーを手に入れることができるほか、お客にメニューとして提供している食堂もある。また恵比寿のル・シノワクラブというレストランでも亀ゼリーを出している。ネットの通信販売だと、日本橋古樹軒エイコムカラフルコレクションYahoo!ショッピングコクサイマートなどで買うことが可能。

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先日のエントリーでも書いたが、劇団A Musical Noteの第5回公演として、オリジナルダンスミュージカル「Happy Birthday! ~鍵の行方~」というタイトルで、王子神谷にほど近い「シアターバビロンの流れのほとりにて」にて行われている。劇団AMNの公演としては昨年9月のオリジナルミュージカル「飛天」以来1年3ヶ月ぶりである。千秋楽である今日のソワレの部を見に行ってきた。

双子の姉妹を身ごもった真里子(水品美和子)とその夫・正信(津山智)は幸せいっぱい。ついに出産の日を迎え、二人して分娩室に入っていくが、途中で耐えられなくなった正信は分娩室を逃げ出してしまう。その間に事故が起こり、妻の真里子と、双子のうちの1人を失ってしまう。

生まれることが出来なかった双子の妹・未花(三枝幹音)は、どうしても人間の生きている世界を見たくて、死後の世界のガイド(小田切久)に頼んで、父・正信と女子高生になった双子の姉・未幸(伊東佑美子)のいる場所へ案内してもらう。

しかし、妻と子供を自分のために亡くしてしまったと自分を責める正信は、生まれてきた娘・未幸を1人で育てる自信を失い、彼女を施設に預けて逃げ、ひたすら会社人間として過ごすのだが、ある日会社からリストラされてしまう。一方、父親に捨てられ施設で育った未幸は16歳になるが、生きることに幸せを見出すことができず、寂しさのあまり遊び仲間とともに覚せい剤に手を出してしまう。

妹・未花は、人間世界に案内してもらうのだが、そこで見たものはホームレスの父親と薬物中毒の姉だった。夢にまで見た「生きている」世界で起こっている惨状にショックを受けた未花は、姉の未幸をなんとか立ち直らせようとするが、既に生きることに幸せを感じなくなってしまっていた姉は、妹の言うことを聞き入れようとしない。

人間の身体は、ひとたび覚せい剤にむしばまれてしまうと、癒えることはない。姉の心と身体は既にボロボロになっており、生きる意味を見出すこともないまま、ついには命まで失ってしまう。

生まれてきたことを恨み、ひたすら死にたいと願っていた姉・未幸と、生まれてきて生きたかったと願う妹・未花。その未花のとった方法は、死んだ姉の代わりに自分の魂を姉の肉体に乗り移らせ、姉の負ってきた苦しみを自分で引き継いで生きることだった――。

「Never Say Never(絶対できないなんて絶対言わない!)」というのが、この劇団の一貫したテーマである。どんなに辛くても、苦しくても、逃げることなく、絶対あきらめず事に向かい合えば、乗り越えることができる――ということを、公演のたびに絶えず訴えかけている。ともすれば説教じみたクサイ内容になりがちなのだが、そこは随所にバラード調で流れる独特のAMNミュージックがうまくカバーしており、見る者を食傷させない。

2001年に旗揚げしてまだ4年に満たない発展途上の劇団であるAMN自身も、このテーマを旗印としながら、公演を重ねるたびに新しい試みに挑戦している。今回の作品は、初めてのダンスミュージカルに仕上げたほか、お笑いを売りにする劇団であるかわずおとしとのコラボレーションによるコメディーミュージカルでもある。ダンスのほうは主宰でもある三枝女史がダンス講師をしている関係上、非常に完成度が高く見ごたえ十分だったのだが、コメディーのほうは以前観た劇団Nom'bなどと比べるとまだまだである。ガイド役の小田切氏が一生懸命笑いを取ろうと必死だったのだが、お笑いには厳しい関西人の僕としては、笑うことができなかった。唯一笑えたのは、未花が人間世界に顔を出す前に衣装を選ぶシーンでわざとボケて変な衣装を着けて出てくる場面の中で、前作「飛天」の主人公の皇女の衣装を着けしかも前作に登場した山の民まで伴って現れてきたところ。これはツボにはまった。

未花が姉の身体に乗り移ったのは奇しくも二人の誕生日である12月20日のこと。物語はその1年後の12月20日のところで終わる。1年間、姉の苦しみを引き受け覚せい剤の禁断症状に苦しみながらなんとか立ち直ろうと苦闘する妹・未花は、まだ完全に身体が治ってはいない。しかし、そばには父・正信がいた。父のこれまでの人生は逃げてばかりだったのだが、逃げることをやめ、妻・真里子の苦しみを背負って娘の更生のために共に向き合うことを決心したのだった。そして、未花(未幸)と一緒にクスリにおぼれ、そして一足先に立ち直った仲間たちが、バースデーケーキを持って彼女の見舞いにやってきた。未花は、必ず身体を治すために闘っている。そばには家族がいる。仲間がいる。そしていつの日か、家族4人で幸せに暮らすことができる日まで――。

Never Say Never!

AMN公演初日

こちらのエントリでも紹介したとおり、今日から劇団A Musical Noteの第5回公演オリジナルミュージカル「Happy Birthday! ~鍵の行方~」が開演する。

シアターバビロンの流れのほとりにて(地下鉄南北線「王子神谷」駅下車)にて今日、明日、明後日、日曜日の4日間。

詳しくは劇団ホームページ参照。

【2004/12/19追記】

千秋楽の公演を観てきたので、新規のエントリーを立てた。

【2004/12/23削除】

こちらのエントリーにすべてまとめたため、このエントリの記述は削除した。

2004年のNHK大河ドラマ「新選組!」が今日、無事に最終回を迎えた。

今年の大河ドラマはこれで全話欠かさずに見たことになる。僕が大河ドラマで全話見たのは1987年の「独眼竜政宗」以来のことである。それまで新選組のことはほとんど知らず、せいぜい近藤勇と土方歳三、それと沖田総司程度の名前を知っている程度だったので、今回のドラマで新選組について詳しく知ることができた。

特に最初の多摩時代がとても良かった。まだ力も何もない青い時代の若者であった近藤・土方たちが、佐久間象山や桂小五郎など大きな存在の人々の影響を受けながら、なんとか力をつけようと希望に夢を膨らませ前に進む姿は、自分たちと重ね合わされるものがあって、感情移入できるものであった。舞台も調布、府中、日野などの、自宅からそう遠くない場所だったというのも親近感が持てた。

ドラマは、近藤・土方・沖田を軸に、彼らをとりまく試衛館のメンバーを交えながら展開していく。農民の出であった彼らは、武士として名をあげるという夢を抱きながら、あらゆる偏見や障害と戦いながら剣の腕を磨く。そしてついに機が熟して壬生浪士組として京へ上り、浪士組最大のライバルだった芹沢鴨を粛清したあとは、池田屋事件で一気に世に躍り出る。

しかし、若者だけの集団というのは、しばしば暴走しやすいものである。新選組の外での活躍とは対照的に、内部対立とそれを抑えるための粛清が横行し、試衛館時代からのメンバーである山南敬助をはじめ、多数の仲間たちを失ってしまう。

それでも、近藤らはなんとか幕臣という地位を手に入れることができ、晴れて念願叶って武士として認められる。しかし、その地位も、大政奉還によって幕府自体がなくなってしまい、あっけなく失ってしまう。

そのあとは、賊軍という汚名を着せられながら、官軍である薩長の軍と戦うことになる。幕臣としての信頼を受けながら、薩長を追い払い幕府を復興させるために戦うと息巻く新選組だが、将軍である徳川慶喜自身が幕府を畳んで上野寛永寺に引っ込んでしまったことから幕臣たちの士気が低下し、新選組もあっけなく官軍に敗れてしまい、敗走先の流山でついに捕らえられてしまう。

ドラマ自体の出来は、多摩時代から芹沢粛清にかけての完成度の高さに比べ、山南切腹以降の後半部分については、かなり作り方がチープになっていったように感じた。これは完全にペース配分を誤ったとしか言いようがない。多摩時代の描写が10話程度の話数なのはまあ適切だと言えるだろう。しかし多摩から京に上る場面だけで3話も費やし、さらに道中で2話、京に着いてから落ち着くまでに2話もかけたのは明らかに多すぎだ。その結果、大政奉還以後になると残り話数が足りなくなってしまったのか、かなり駆け足で端折りながら進んでいったように思う。特に新選組最大の本格的な合戦である鳥羽伏見・甲州勝沼の戦いにかけての描写は酷かった。特に今年は同じ時代を扱ったハリウッド映画「ラストサムライ」を見てついつい比べてしまうというのもあるが、合戦シーンの貧弱さが目立つ上に、ストーリー自体まにあわせで作ったとしか言いようがない。ただそのおかげで、あれよあれよと頂点から転落していく新選組を表す効果はあったのかもしれない。

そして迎えた今日の最終回。ドラマの展開は最終回らしく盛り上がりを見せていた。が、やはり、タイトルが「近藤勇」ではなく「新選組!」というからには、近藤の最期で終わらせず、せめて土方の函館戦争まで持っていってほしかったと思うのは、僕だけではないと思う。特に会津~蝦夷時代の土方には見るべきものが多くあったと思われるだけに、単発ドラマでよいから続編をぜひ希望したい。

【関連サイト】

新選組百科事典
だんだら通信

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今朝、いきなり家でFAXが来たかと思えば、

○○通商(株) 御中
工業機械部 ××様

   セラミック成分表
   12/15 ヤマト運輸飯島営業所止にて
   発送お願いします

そんなこと言われてもどうせえっちゅーねん!

と思っていたら、今度は携帯が鳴り出した。発番号に見覚えがないので取らずに放っておいたら、留守電録音モードに移行したので、あとでその留守電メッセージを聞いてみると、

「もしもし長官、できるだけ来てね☆じゃあね!」

という男性の声。バックグラウンドには子供のはしゃぎ声。長官って……誰やねん;

なんしか今日は俺のところに間違い電話&FAXが多かったぞ!

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NOKIA6630をベースとしたW-CDMA/GSMデュアルモード端末がボーダフォンから12月8日にV702NKとして発売された。

GSMトライバンド(GSM900/1800/1900)対応なので、日本はもちろん、アメリカにもアジア・ヨーロッパにも持ち出し可能。Symbian OS搭載でスマートフォンとしての使い方も可能とうたわれている。2chでの前評判も上々で、「軒神様」「ネ申木幾」などと言われ期待されている。国際ローミング端末としての機能に目をつけていた僕は、さっそく発売日の8日に買ってしまった。

近所のボーダフォン・ショップは既に品切れ(というかそのショップには2台しか入荷してなかったらしい。おまえら売る気あるんか>ボーダ)で、新橋のキムラヤという量販店まで足を延ばしてゲットした。新規契約で8800円。但し2年契約のプランとVodafone Live!、ボーダフォンアフターサービスへの加入が条件。

さて使ってみた感想は、決して悪くない。電源起動時のメロディや着メロ(Nokia Tune)が、以前シンガポールで買ったNOKIAのGSM端末と同じだし、ユーザーインタフェースも似ているのが気に入っている。メニューを英語モードに切り替えるとまんま海外端末そっくりになる。通話品質もクリアだ。

さっそくボーダフォン仲間にSMSを打ちまくる。SMSとはショートメッセージのことで、140バイト程度の短文を相手の電話番号めがけて送ると、SMS対応の電話機にそのメッセージが表示される機能である。GSM圏の携帯電話であればどこの国の携帯でもだいたいこの機能を備えている。もちろんボーダフォンからそういった海外事業者の携帯にもSMSを送ることができる。但しNTTドコモのFOMAには送ることができない。FOMAはFOMA同士でしか通用しない独自のショートメッセージの規格だからである。

キャリア側の都合なのか、NOKIA6630が実現できる機能のうち一部は制限されているようである。例えばV702NKにはRealPlayerという音楽再生アプリケーションが標準でインストールされているが、そこにMP3ファイルを勝手に持ってきて聴くことはできない。そんなことをされてはキャリアの〈着うた〉サービスが成り立たなくなるからだろう。またSymbian OS上で動くアプリケーションをダウンロードして実行する機能がNOKIA6630のもともとの機能としてあるのだが、V702NK上で実際に動くアプリケーションはあらかじめ認証を受けたものに限られ、自分で勝手に作ったアプリケーション、いわゆる〈超勝手アプリ〉を動かすことはできないようになっている。セキュリティ上の理由というのが表向きの理由だが、超勝手アプリに期待して買った層からは大きな失望が沸き起こり、2ch上でも一時は祭りになってしまった。これについては草の根レベルで対応策がとられている模様で、2~3日すると祭りも沈静化した様子である。

日本の国産の携帯とは少し趣が違っていて良くも悪くも癖のある携帯である。カメラでQRコードを撮影したり、GPS機能をフルに使ったり、おサイフケータイとしてsuicaをインストールして使ったり、その他最先端の機能をバリバリ使いこなしたい向きにはおすすめできないが、モデルチェンジしてもユーザーインタフェースが統一化されていることや、メニューなどがわかりやすい構成になっていることなどを肌で実感すると、世界の大部分の国でNOKIAがトップシェアで使われているのもうなずける気がする。

【関連サイト】

NOKIA社によるプロモーションビデオ
Vodafone702NK/Nokia6630まとめ

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